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ついに植込み型補助人工心臓治療を開始しました。

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拡張型心筋症など、いわゆる末期重症心不全の患者さんたちにとって唯一の治療法は心臓移植しかありません。しかし、日本では心臓移植の適応となり移植手術を待つ期間はおおむね3年〜5年と言われています。その間に心不全が進行してしまうと、患者さんたちはたくさんの点滴につながれベッド上での入院生活を余儀なくされ、それでも生命活動が維持できなくなることもあります。

「病院長が患者さんを激励のため訪問」


従来そのような患者さん達は、体外設置型の補助人工心臓を装着し移植までの間、病院内で待機することが強いられてきました。しかし残念ながら、補助人工心臓の性能のみならず、患者さんたちのQOL(生活の質)も満足できるものではありませんでした。そこで当科でも、何とかして植込み型補助人工心臓治療の導入ができるよう病院全体の協力体制を強化して臨んできました。

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「退院時にVADチームと共に」



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そしてついに、2013年7月8日、57歳の男性に当院で1例目となる植込み型補助人工心臓手術を行いました。また同年9月16日には17歳の女性に2例目となる手術を行いました。入院中も含め当院では、「補助人工心臓治療チーム;通称VADチーム」を結成しその治療効果を上げています。具体的に述べますと、従来の体外設置型補助人工心臓治療の多くは、ほぼ外科医のみで行ってきました。

しかし、今ではそれぞれの分野のスペシャリストにチームに参加してもらいそれぞれが主導権をもって積極的に治療に参加するという「真のチーム医療」を行うことにしました。内科医、外科医、麻酔科医、感染制御部、人工心臓治療管理認定士(臨床工学士、看護師)、臨床工学士、看護師(手術室、病棟、外来、WOC)、理学療法士(運動リハビリ、呼吸リハビリ)、薬剤師、そして在宅管理に移った後は救命救急医、在宅看護師、MSW、所轄の消防署などにも協力を依頼し万全の体制で植込み型補助人工心臓治療をスタートさせました。

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入院中は点滴につながれ、ベッド上でもきつく、当然歩くこともままならなかった患者さんたちでしたが、今では自宅で生活しながら、たまにはショッピングや食事に出かけたりして、心臓移植を待っています。何とか最終目標の心臓移植につなげたいとチーム全員で願っています。この大きなプロジェクトにはまだまだ若い力が必要です。
外科医としてチームに参加できる喜びを、チーム全員で分かち合える喜びとともに感じながら、今後も一人でも多くの患者さんのためにこの治療をしていきたいと考えています。

「日常生活に向けての外出訓練」

経カテーテル大動脈弁植え込み術

植込み型補助人工心臓治療

ハイブリッド手術室誕生

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