RELATED FACILITIES

<外科系集中治療部(SICU)>

  • 光岡 正浩

    SICU部長 教授

    光岡 正浩

  • 有永 康一

    SICU専従医 准教授

    有永 康一

  • 佐藤 晃

    SICU専従医 助教

    佐藤 晃

外科系集中治療部(SICU)は外科系病棟の各臓器別にあった集中治療室を集約し、2014年5月より総合診療棟7階に新たに運営を開始しました。病床数はICU18床、HCU12床です。入室患者は基本的には外科系の全身麻酔症例で、重症度に応じてICU、HCUに搬入されます。また、近年救急対応システム(RRS: rapid response system)の拡充により少しずつですが内科系の敗血症性ショックなどの症例も受け入れを開始しました。病棟の管理は各診療科とSICU医師で行うtransitional ICUの体制を採用しています。

診療内容と特色

私たちは現場で時に感じる違和感の感覚を大切にし、更に小さなサイン見逃さないをモットーに医療スタッフ一丸となって集中治療に取り組んでおります。スタッフは5名で、部長は呼吸器外科の光岡正浩教授です。専従医は循環器内科と救急領域が専門の佐藤 晃先生、そして心臓血管外科と集中治療が専門の私有永康一の2名で、そのほかに兼任医師2名で診療を行っています。臨床工学技士は1名24時間常駐し、専従の理学療法士は1名で平日多職種による早期離床の回診を行っています。
2019年1月から12月までの実績はSICU入室者1358名でした。外科の内訳は心血管410名、肝胆膵192名、大腸胃食道96名、肺乳腺29名です。その他脳神経外科、産婦人科、整形外科、泌尿器科、耳鼻科、形成外科や一部内科系の敗血症や呼吸不全症例なども受け入れました。HCU入室者は1571名で外科の内訳は食道胃大腸378名、心血管298名、肺乳腺297名、肝胆膵296名でした。昨年の特殊治療を表1に示します。重症心不全管理、敗血症、血液ろ過治療など幅広く行なっております。院内の外科系のハイリスク症例の集約管理が可能となり医療安全的にも有意義であると実感しています。また、全診療科によるSICU当直体制となり、内科の重症症例も少しずつ受け入れるようになりました。現在院内のRRSの充実を目指し、今後内科系の重症症例などの対応も更に必要となることが予想され、SICUが院内の医療安全に大きく貢献できると考えています。

主な特殊処置稼働状況(2019.1.1-2019.12.31)
特殊処置 施行患者数
人工呼吸器 432
CHDF 25
HD 29
NO吸入療法 16
IABP 20
ECMO 9
IMPELLA 2

研修システム

久留米大学の研修システムに登録され、前期研修時に選択可能です。また、外科研修医は周術期にSICUで術後管理(呼吸循環の把握、特殊装置の運用)を体験し体得していただきます。その他、SICUでの研修希望者はどなたでも随時受け付けております。

文責:有永 康一(SICU専従医)

スタッフより一言

2013年から循環器内科よりSICUに出向し、これまで私自身が習得した内科、救急領域の知識、経験を生かしつつ重症患者の診療に携わっております。SICUでは、各専門医や専門職の方々と常にチームで診療を行うため、内科的な知識のみならず、外科的知識や手技、人工呼吸器や透析、体外補助循環装置(ECMO、IABP、Impella)などの各種医療機器の設定や操作、感染症対策や対応、栄養管理、更にはリハビリテーションまで、それぞれの専門家が最も得意とする専門知識、技術を幅広く学び習得することが可能です。そうして身につけた技術や知識を元に、重症患者さんを救命し得た時、異常を早期に感知し適切に対応することで危機を回避出来た時、患者さんや各担当科の先生、チームスタッフの感謝や信頼を得ることができる事に、面白味ややりがいを感じております。

文責:佐藤 晃(SICU専従医)

全身管理を学びたい医師へ

久留米大学病院外科系集中治療部では、全身管理を学びたい医師を募集しています。当分野は、手術侵襲を受けた生体が数日間で回復に至る過程を手助けできることが最大の醍醐味であり、同時に人工呼吸器や体外循環などの特殊機器の扱い方、循環器用剤・呼吸器用剤の使用法など多岐に渡ったトレーニングが受けられます。対象は若手医師からベテラン医師まで、期間は各々の希望に沿って短期間から長期間まで広く募集します。マンパワーを確保することが医療の質に直結し、更に働き方改革として勤務シフト制度など個々の医師のライフスタイルに合わせた勤務体系の確立を目指しています。興味のある方は是非ご一報ください。

文責:光岡 正浩(SICU部長)

<がん集学治療センター>

がん集学治療センター

診療科の垣根を越えて、
難治性がんに対する診療に従事しています。

三輪 啓介

略歴

1994年(平成6年) 久留米大学卒業

主な所属学会

日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医

センター概要

がん集学治療センターでは、進行がんや再発がんなどの難治性の固形がんに対する薬物療法(主に抗がん剤を用いた化学療法)を行っています。スタッフ3名とレジデント3名で、日々、外来治療センターと病棟において化学療法を行っています。スタッフは内科出身と外科出身が混在しており、診療科の垣根を越えて、難治性がんに対する診療に従事しています。対象疾患としましては、消化器がんが多いですが、原発不明がん、肉腫などに対する治療も行っており、小児以外の固形がんを対象としています。

<腫瘍センター>

腫瘍センター

がんに関する情報の発信などがん患者さんと
ご家族を心身ともにサポートしています。

唐 宇飛

副センター長

センター概要

久留米大学病院腫瘍センターは2012年10月に新設されました。
腫瘍センターは、久留米大学病院内の診断部門、治療部門(手術部門、化学療法部門、放射線治療部門、緩和ケア部門)、情報・相談部門(がん相談支援センター、医療連携センター)、研究部門と蜜に連携し、地域がん診療連携拠点病院としての病院機能を強化するとともに、院内での情報共有を通してより円滑なチーム医療の実践を進める、いわばネットワークの要となる部署です。キャンサーボードを活用した手術・放射線・化学療法など治療方針の決定とチーム医療の充実、がん教室やがん相談支援センターではがんに関する情報の発信などがん患者さんとご家族を心身ともにサポートしています。また、がん登録と情報の利活用に力を注いでいます。 さらに、院外・地域へのがんに関する情報の窓口となり、情報還元を積極的に行うことで地域医療機関との連携を強化しています。
特に、2016年4月に地域がん診療病院に指定された朝倉医師会病院についてはグループ指定の協力病院として緊密な連携と行っています。 以上、久留米大学病院腫瘍センターは直接患者診療は行いませんが、信頼される高度ながん医療を遂行すためには必要不可欠な部署であります。

<医療連携センター>

医療連携センター

患者さんの容態に応じた最適な
医療機関選択のお手伝いをしています。

山口 圭三

久留米大学病院医療連携センター 副センター長・講師

センター概要

2017年4月から久留米大学病院医療連携センター所属となりました。患者さんの容態に応じた最適の医療機関選択のお手伝いをしています。また、院内診療報酬請求の疑義照会にも対応しています。

<臨床研修センター>

臨床研修センター

専門医取得を見据えた初期臨床研修を。

高森 信三

臨床研修センター センター長

センター概要

2年間の臨床研修は、医療人としての基礎を作る大切な時期です。適切な指導体制の下で、プライマリ・ケアを中心に幅広い基本的診療能力を身につけ、人格を涵養する必要があります。近年、医療従事者の基本として “医療安全”および“感染対策”への配慮は益々重要となってきています。これらに関する講習会は研修医を含むすべての医療関係者への受講が義務付けられています。また医療は対人的な職場環境であることから“接遇“の必要性が指摘されており、社会人としての基本的な姿勢を“医療安全” および“感染対策”とともに2年間を通じて身に付くよう心がけていただきたいと思います。 久留米大学病院は機能性の高い病棟と最新鋭の設備・機器を有しています。各々の研修現場では多くの教育スタッフによる指導体制が確立しています。豊富な外来患者数、入院患者数および手術症例数は歴史の中で培われた地域医療機関との連携の賜であります。地域における基幹病院であることを念頭においてこれからの臨床研修に臨んでください。 必修化された臨床研修においては厚生労働省により到達目標が定められており、その評価にはオンライン臨床研修評価システム(医科ではEPOC、歯科ではDEBUT)を用いています。このシステムを利用して到達目標に対する自己評価を行い、指導医からの評価・承認を受けることになります。また、研修修了時には研修医による研修プログラムの評価を行なっており、これは研修プログラムへのフィードバックとなります。 研修に関することはすべて臨床研修センターが窓口となりますので、気がねなくご連絡・ご相談ください。

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